[00:00.98]曇った窓に指をはしらせて
[00:06.20]雑な似顔絵を描き合った思い出 などない
[00:11.89]似ても似つかないとケチをつけ
[00:16.56]消してもちゃんと殘った名畫を笑えただろうにな
[00:22.80]困ったことに月日は流れて
[00:28.00]周りを取り巻く環境は隨分と 大人びた
[00:33.58]駄菓子やテレビゲームなんてなくても
[00:38.25]生きられるような 人になんてそうなれるはずないのに
[00:45.04]春の夜風の冷たさの どさくさに紛れて
[00:56.11]肩が觸れてからのことを 鮮明に覚えている
[01:05.73]まるでシャワーのように 幸せを浴びせ合ってた
[01:13.80]あの頃はどうだった?
[01:16.18]今は 良くも悪くも落ち著きってものを
[01:23.08]備えながらここまで來たけど
[01:28.35]シャワーの後に バスタブの中で
[01:34.81]立ち上る湯気のようにほら
[01:39.69]いつだって僕らはお互いの顔を
[01:45.04]赤らめることが出來るはずなんだ
[01:50.45]そう信じてやまない
[01:55.65]曇った窓を晴らし走る車
[02:00.83]電車に揺られた二人の背中を 追い越した
[02:06.45]昔住んでた部屋の前をうっかり
[02:11.10]通った時に燈った電気にスピードを落とした
[02:17.59]6畳のワンルーム でも壁はそこそこ厚く
[02:22.26]近くに手頃なスーパーがあって 買い物に困らず
[02:28.41]コンビニだけは遠く 違う、駅もやっぱり遠く
[02:33.17]帰り道に始まる夕飯のおかずウォーズ
[02:37.67]あまりにもマジックアワーと呼ぶことは容易かったし
[02:46.47]多分正しいのかな
[02:48.92]だけど 過去のままごとと比類ないくらいの
[02:55.98]幸せが今も降り注いでる
[03:01.07]シャワーのように 垂れ流す季節と
[03:07.67]衰えていく様の中
[03:12.37]どうにか僕らは年甲斐ってものと
[03:17.86]それなりに上手く付き合っていられてるから
[03:23.46]冷めやることを知らない
[03:27.86]寫真を撮ることもなくなって
[03:30.58]名前を呼ぶことも減っちまって
[03:33.53]あまつさえ目を見て話すことさえ不可能になって
[03:38.42]マルチタスクな家事と 怒りやすくなった僕に
[03:44.25]君はマスクの裡で 分かりやすくため息ついた
[03:55.99]そんな未來さえ憂いてた 僕たちはどうやら
[04:06.95]そんな日々に辿り著くには 子供じみすぎていた
[04:15.81]あの頃のシャワーを今でも浴びせよう
[04:22.35]ふやけるくらいが 多分ちょうど良いや
[04:27.27]いつか 肌や髪の毛の曲がり角さえも
[04:34.39]笑いに変えながら曲がればいい
[04:39.35]シャワーの後に バスタブの中で
[04:45.87]立ち上る湯気のようにほら
[04:50.54]いつだって僕らはお互いの顔を
[04:56.03]赤らめることができるはずなんだ
[05:01.32]そう信じてやまない
[05:04.86]蛇口が開き今日も 笑みがこぼれる
[05:14.60]曇った窓に指をはしらせて
[05:20.06]雑な似顔絵を描き合った思い出 などなくても
[05:26.12]駄菓子やテレビゲームに囲まれ
[05:30.74]変わらないままで 変わったままで
[05:34.28]暮らしていこうよ