縹に溶ける凪
堤防沿いにみえた海のあいだで
はなればなれの街を繋ぐパイプライン
灣岸都市はきょうも海風がおおきく抜けていく
平行線にみえたぼくらの間に
やがて交差する不安をとりのぞいていく計畫
暗い影が落ちたって、暮らしを維持するだけ
そんな気がしていたような
街並みは輝く流線型で青い青い空に溶けそうだ
面影はいつも不思議な位に、たぶんぼく以外がきれいだ
波の果てへ浚われた言葉はきっと
吸い殻の集まる吹き溜まりで油膜と漂っていただけ
あたらしいページをひらく時のように真っ白くなりたい
癒えないような「今更」ばかり巡っている
古傷が殘る心臓は別離に慣れてしまっていて
今日も凪いでいる
波の果てへ浚われた言葉はきっと
吸い殻の集まる吹き溜まりで油膜と漂っていただけ
行き倒れた姿は無様に映るだろうか
定まらない形は波に揺蕩うばかり
「もう一度」が言えないぼくには答えがない
同じように輝く夢を見ていた頃のかたちになりたい
縹に溶ける凪 - 世界電力
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