涙さえも凍てついた日々が來ないように
意思を消す部屋に一人きりは嫌だし
畳まずに幹したままのシャツの襟はよれたままで
待っても共に移ろいだ靴の底は薄く
とうに何処へも行けやしないのに
洗いざらした輪郭に觸れ、觸れる
涙さえも凍てついた
日々が來ないようにと
咲った花を愛でるような柔い亂暴を湛えた
その鋭い爪が、誰にも屆かぬように
僕が必ず、壊さなきゃ
ほどけてもつれる布のように
不可逆なテセウスの船に乗って僕は
未來を歩んでみたいと
願えば願うほどそれは遠ざかるものだ
雨垂れが穿つ石の穴に
暮らす日々の花を手向けるまで
この涙さえも無意味に消えた
泣いていただけ、あの忌み嫌った
弱さを二度と許さない
甘い菓子ひと呑みにするような
無邪気で眩い目の光と
鋭い爪や、傷に觸れる鱗や角が
誰にも屆かぬように
僕が必ず、僕が必ず壊さなきゃ
鱗角 - 小林私
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[00:01.41]涙さえも凍てついた日々が來ないように
[00:16.70]意思を消す部屋に一人きりは嫌だし
[00:22.11]畳まずに幹したままのシャツの襟はよれたままで
[00:27.62]待っても共に移ろいだ靴の底は薄く
[00:34.13]とうに何処へも行けやしないのに
[00:40.60]洗いざらした輪郭に觸れ、觸れる
[00:50.78]涙さえも凍てついた
[00:53.77]日々が來ないようにと
[00:56.36]咲った花を愛でるような柔い亂暴を湛えた
[01:02.41]その鋭い爪が、誰にも屆かぬように
[01:07.74]僕が必ず、壊さなきゃ
[01:25.94]ほどけてもつれる布のように
[01:29.46]不可逆なテセウスの船に乗って僕は
[01:34.69]未來を歩んでみたいと
[01:37.68]願えば願うほどそれは遠ざかるものだ
[01:50.30]雨垂れが穿つ石の穴に
[01:56.19]暮らす日々の花を手向けるまで
[02:03.26]この涙さえも無意味に消えた
[02:06.34]泣いていただけ、あの忌み嫌った
[02:09.30]弱さを二度と許さない
[02:11.99]甘い菓子ひと呑みにするような
[02:15.03]無邪気で眩い目の光と
[02:18.40]鋭い爪や、傷に觸れる鱗や角が
[02:23.86]誰にも屆かぬように
[02:26.29]僕が必ず、僕が必ず壊さなきゃ
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